Miyamoto Tree Serviceニュース

2011年01月26日 [雑記]

切り詰め(止め)剪定

先日の剪定作業の際に、作業を見られていた素人の方から「剪定の切り口が斜めになっているが、あれは何か意味があるのか?」と問い合わせがありました。

太い枝の途中で切断する切り詰め(止め)剪定は、樹木医的にはNO!でしょうが、造園では木造りや樹形再生(例えばコブの切除)、大径木の縮小再生の際に止むを得ず行われます。

切り口を斜めに切るのは、剪定後、新生枝が切り口から多数発生しますが、その中から方向性のいい枝を残した際に、ぶつ切りでは発生した枝が切り口に対して直角のため不自然な枝になってしまいますが、斜め切りでは自然な感じの枝をつくることが出来るためです。
そして、切り口が下から見えないというのも一つのメリットでしょう。

ぶつ切り

ぶつ切り

斜め切り

斜め切り

造園業者なら、恐らく切り詰め(止め)剪定を行わはなければならない現場もあると思いますが、ほんの少しの配慮が必要でしょう・・・

ただし、サクラは斜め切り、ぶつ切りに関わらず、太い枝の切り詰め(止め)剪定はタブーです。
太枝の切り詰め(止め)剪定では、たとえ塗布剤を塗ったとしても何の意味もないでしょう。。。

本

(「造園技術伝統の技」吉村金男:2002)

 

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