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2010年02月09日 [伐採・剪定]

サクラ(ソメイヨシノ)剪定(続)

サクラの枯枝剪定や不要枝の剪定は、今ではサクラ管理の大事な作業の一つと思いますが、枝を剪除する位置は重要です。
今更ですが、枝の上部にはブランチバークリッチ、下部にはブランチカラーがあり、その部分を超えて枝を切除すると幹を傷つけることになり、損傷被覆組織が形成されず腐朽しやすくなってしまいます。
サクラ以外の樹種でも同様ですが、サクラは特に注意を払う必要があるでしょう。

ケヤキなどではブランチカラーが分かりやすいですが、ブランチカラーが見られない場合は、あくまでも一つの目安として「ブランチバークリッジの頂点から引き下ろした垂線と同角度を持って枝側に引いたラインで剪定する」か、「枝に水平なラインとバークリッジのラインの角度と同じ角度を枝側に引いたラインで剪定する」ということですが、現場で即座にこれを判断するのは中々難しいでしょう。

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角度は難しい? チョッとずれたかな?

近年の研究でサクラ剪定後の塗布剤で材の変色を阻止するのはトップジンMペーストが有効だったので今回はこれを用いましたが、適切な位置で剪定すれば、無塗布でもある程度の効果はあるようですし、むしろ無塗布の方がいいというご意見もございます。
適切な位置で剪定することが、何よりも重要であるということでしょう。

損傷被覆組織の形成には木工用ボンドや墨汁で高い効果が得られたようですが、太い枝の場合はサイトカイニン剤を合わせて塗布するのが有効のようです。

今でもサクラの枝を途中で切断する「切り止め剪定」をよく見かけますが、これは枯れ枝をつくっているようなものです。
また、その昔、上原敬二大先生の書籍で私たちも学んだような「幹の付け根で切る」というフラッシュカットも、今では絶対に行ってはなりません。
こちらは幹を削っているようなものです。

PS:最近はソメイヨシノがてんぐ巣病に弱いため、代替としてジンダイアケボノやコマツオトメがよく植栽されるようになっています。

引用参考文献:神庭正則(1999)街路樹剪定に関する新たな考え方,グリーン・エイジ,No.305

 

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